シックな生活‥‥悪夢の始まり

◆◇◆建設2000/07/18

マンション入居の日。

ギリギリ前夜まで仕事が立て込み、とうとう徹夜で荷造りすることになった。

朝、引っ越し業者が来たのに、荷物がまとまらない。

ふぇっふぇっふぇ‥‥(TT)

こうなりゃ、最後の手段‥‥!

ゴミ袋に片っ端から小物を突っ込み、ダンボールに入れ業者に運んでもらう。

しまいにゃ、本物のゴミにまで梱包材を巻いて、業者さんったら運んでるよー。

6畳ワンルームの単身者とは思えぬ、やけに多すぎる荷物の量。

初めてこのアパートに来た時は、ヤ◯ト便の単身パックで間に合ったのに、

荷物の量が時の量にも思える。

ブルルルル‥‥‥ン‥

トラックが走りだした。

行けー!目指すは夢のマンションだぁーっ!

‥と言いつつ、私は荷物とは別に電車でマンションへ向う。

それは、トラックには乗せられない大切なものを運ぶためだ。

私の相棒、ミニウサギの「ぴょん」。

もうじき7才になる爺様ウサギだ。

え?マンションは、ペット禁止?

ううん、大丈夫。

うちのマンションは小動物は大丈夫だって、***の非雷サン(仮名)が言ってたし。

10年経てば、犬だって飼えるようになるんだってよ?

マンション到着。

全ての窓を全開にすると、川沿いに渡ってきた海風が心地よく通り抜ける。

午後、荷物の片付けをしていると、仕事の取引先から電話が!

なに〜っ?明朝までにイラストが欲しい〜?

呑気に荷解きしてる場合じゃないぞっ!

アトリエ用に決めていたリビングに急きょパソコン、周辺機器をセッティング。

「へっ‥、今夜も徹夜かよ」

その夜は、窓を開け放ったまま海風を楽しみながらの作業となった。

■■■■2000/07/19

午前中、納品を済ませるとバタン、キュ〜ッ。

着のみ着のままフローリングの床に横になり、しばし仮眠。

ま、いつものパターンやね。

自然の風が心地よかった。

■■■■2000/07/20

仕事の無い夜だった。

久々のくつろぎの時。

ああそうだ、エアコン取り付けたんだ。

入居当日、取り付け業者が試運転をしていたが

まだ実際使ってみてなかった。

マニュアル見ながら、タイマーセットして‥

暖房、冷房、ドライ‥ほうほう、空気清浄機能も付いてるとな。

疲れがドッと出た。

引っ越し初日から徹夜続きで、そのあとずっと荷物の片付け。

エアコンをおやすみタイマーでセットして、

やっと就寝‥‥‥。

がっ!?

深夜、息苦しさに目が覚めた!

薄暗いリビングの床に仰向けになったまま、

何が起きているのかわからない‥

身体が動かなかった!

(いつもの金縛り?)

いや、そうではなかった。

身体は動くが、まるで鉛を注入されたように重く感じる。

冷汗が流れる。

口から咽の奥にかけて、粘膜が辛子を塗ったようにヒリヒリ痛む。

エアコンかけ過ぎの、あの咽のいがらっぽさとは全然違う。

ノロノロと這いずりながら逃げた。

とにかく逃げなきゃ。

身体中が苦しくて、筋肉の細胞がもがいているようだ。

やっと、ベランダの戸を開けて、グイッっと頭を外に出した。

ああ‥息ができる‥

安堵した私は、リビングにひっくり返ったまま

頭だけ外に出し眠り込んでしまった。

続く≫

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