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シックハウス症候群や化学物質過敏症の患者さんと知り合うと、大きな症状に倒れる事も無く比較的元気に生活している私を見て、何を食べたらそこまで回復できるのかと聞かれます。はっきり言います。 食品だけで回復を目指すのは無理です。 多くの重症の患者さんの体験を聞くと、生活空間‥つまり室内空気の安全性を確保することで大きく回復に向かったと言います。それは転居やリフォーム、または、何かしらの対策をすることで自分が反応する化学物質を可能な限り身の回りから排除すると言う意味です。 人の呼吸器から吸収された空気中の化学物質の約10%が、食品など消化器からの化学物質は約90%が排出されると聞きます。(詳細は各自調べるように)単純に比率から言っても食品から摂取される化学物質の量は微々たるものです。安全な食品に切り替える事で回復への効果を期待するのは、室内空気の対策を行なった上での事です。 患者が安全な食品へ切り替えるのには大きく2つの理由があります。1つは食品に含まれる化学物質(残留農薬・食品添加物・化学調味料等)に反応し、苦く感じたり舌が痺れたり飲み込む事も出来ないから。2つ目は予防的に、化学物質の蓄積を避けるために安全な食品、有機無農薬無添加食品を選ぶのです。 前者は患者特有の化学物質への反応や味覚異常・障害のため選択の余地はありません。後者は患者でなくとも、健康や食の安全への意識が高い方なら普通に行なっていることです。特別な事ではありません。 患者の中にはこの2つを混同し、病気の診断が下った途端に昨日まで平気で食べられていた食材を、あたかも猛毒が混入したものかのように一切口にせず拒絶する方がいます。 |
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『患者になったら完全にピュアな食品しか食べられない、普通の物を食べたら死ぬほど苦しむ』そんなバカげた思い込みに陥る方がいます。中には有機無農薬無添加の食材にすら「本当に安全なのか?」と疑念を抱き異常な化学物質への恐怖心から拒食状態になるケースも耳にします。最悪栄養失調で病院へかつぎこまれ、点滴や栄養剤、サプリメントといった合成された物質‥最も忌み嫌っていた化学物質のお世話になるという本末転倒の事態になるのです。 患者になったら『これを食べなさい、これしか食べてはいけません』といった規則も制約もありません。安全の基準を満たしていて、自分が食べて異常がなければ何を食べても構わないのです。人間の身体にはちゃんと解毒(排毒)できる機能が備わっています。バランス良く栄養をとり身体の機能を充分に働かせれば、食品を通して少しばかり化学物質を取り込んだとしても恐れる事は何もないのです。化学物質と上手くつき合い健康を維持し生きていくのか、化学物質に振り回され片寄った食生活で自分の身体を弱らせ自滅していくのか‥それは、あなた次第。 05/01/24UP |
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