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CS・TAMAのマンガで知る患者の生活‥09

街に潜むデンジャーゾーン

 CS発症前は何の違和感もなく歩いていた街が、今は至る所にブービートラップがしかけられた危険地帯にも思えてしまう。

 街全体がすっぽりと、化学物質のガスで均一に覆われているわけじゃあない。風がそよいでいたり、緑地帯が設けてあったり、雨上がりで空気が澄んでいるときは、街の中でも短時間なら活性炭マスクを外して歩ける事だってある。

 つまり、街の中の化学物質濃度は場所や状況によって濃かったり薄かったりするのだ。

 化学物質の漂う様子が目で確認できたなら、どんなに便利だろう。うっかり化学物質と言う『異臭』の中に踏み込むこんで慌てることもないだろうにと思う。

 街の中の『異臭』を放つ危険地帯‥デンジャーゾーンってどんな所か、あなたは想像がつく?

 スイミングクラブのプールから漂う塩素臭。美容院の整髪料の臭い。木材店や家具やの店頭から漂うホルムアルデヒド臭。ビル建築現場の塗料。コインランドリーやクリーニング店の廃熱に混じった合成洗剤臭。生花店の花から漂う農薬や花の香りに含まれる天然成分の臭い。パチンコ店のタバコの臭い‥‥諸々。店の中に臭いが隠るのはしかたがないが、店の外、周囲を妖気のごとく『異臭』がとりかこみ、半径数メートルがCS患者にとって危険地帯となっている。

 できれば『異臭』の中に踏み込みたくはないが、でも生活のために外出せにゃならん事もあるわけで、せっかく回復途中にあっても、外出で化学物質を吸い込んでは元の木阿弥。

 これが市街地で暮らすCS患者の宿命か。(悲)

04/11/12UP

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