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■ CS発症に至る過程も、原因物質も患者ごとに異なる ▼シックハウス症候群を経て 原因物質はホルムアルデヒドだけではありません。ホルムアルデヒドの規制が厳しくなったため代替物質としてアセトアルデヒドが使われ出し、最近はその被害の事例も耳にします。他にもトルエン、キシレン、防虫剤や殺虫剤、芳香剤、はては殺菌・除菌剤など清潔をうたう一見安全そうなものまで、原因物質となりうるものはあなたの身の周りに沢山存在しています。 一般的には、外出したり家を離れると症状が消えたり、回復する場合はシックハウス症候群(SHS)と呼ばれ、初期の段階であれば適切な対処次第で、元の生活に戻ることも可能です。しかし、残念な事にこの初期の段階では、シックハウス症候群を発症している事が自覚できない気づかない、あるいは認めようとしません。回復までに長期の時間が掛かる重症化した状態になって、慌てるケースが見うけられます。 自分の家がシックハウスと気づくのは、外出から帰った時室内に隠った異臭(化学物質の臭い)だったり、閉め切った部屋にいると気分が悪くなり症状が現れることからでしょう。この時点の室内化学物質の濃度は、健康な人でも異常感じる程の高い濃度と言えます。このシックハウスに住み続けるために、徹底した換気や室内空気の浄化を行なう事になります。しかし、どんなに頑張ってもそこに原因となる物(建材・散布された薬剤・家具類など諸々)がある限り、完全に室内空気中の化学物質を取り除く事は出来ません。結果的に漫然と低い濃度の化学物質の中で生活せざるおえなくなります。 こうして高い濃度の化学物質に曝露した後、低い濃度の化学物質を繰り返し曝露する事で、その原因となる化学物質に対して過敏性を獲得する事になります。 そうなると、たとえ家を離れてもその場所に微量でも原因となる化学物質があれば何処ででも感作してしまいます。この状態は化学物質過敏症(CS)と呼ばれるものです。さらに病状が進むと原因となる化学物質だけに感作するのではなく、身の回りにある多くの種類の化学物質に対しても感作しだします。これは多種類化学物質過敏症(MCS)と呼ばれます。 シックハウス症候群(SHS)と化学物質過敏症(CS)とを混同しないで下さい。
▼労災としてのCS 職場で発症したのが本人一人だけの場合では、同僚の理解が得られず孤立したり、雇用主と対峙するため退職を余儀無くされたりします。中には同じ症状が現れているにも関わらず、仕事を失う事を恐れ、症状が出ていることを認めない同僚もいたと聞きます。これはCSと言う病気の恐さの認知度が低いゆえのことです。 労災認定を求め闘っている患者さんもいます。しかし、その公的機関がCSについて知識を持ち合わせていないというのが現状です。かと言って絶望的ではありません。少しづつではありますが被害者への救済の目が向けられています。 ▼環境病
としてのCS 同じCSでも有機リン系の物質(農薬など)を原因としたものは、「有機リン中毒」としての対処的治療法があり、他のCSとは若干医療の面で対応が異なります。同じCSと言っても原因となる化学物質によって、薬物(化学物質)の投与という治療が可能なものから、期待出来ないものまであるのです。 あの患者さんに効果があったから私にも効果があるに違いない、などと安易に飛びつきやみくもに治療を試すのは危険です。必ずどんなリスクがあるか確認し、今の自分にそのリスクに耐えられるだけの体力が残っているのかを考えましょう。 ▼複合的なCS 2003/09/20(土)UP |
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